COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2007.11.02 №005
なぜ傷むの? -1-

 前回のコラムで、キューティクルの状態によってダメージの受けやすさが決まるとお話しました。キューティクルがしっかり毛髪を覆って保護してくれていればダメージは受けにくく、反対にキューティクルが剥がれてしまっているとそこからどんどん栄養が出て行ってしまうのですね。ではキューティクルはどうして剥がれてしまうのでしょう?
 まずは単純に、ブラッシングの際などに髪が引っ張っられたりして無理な摩擦力が加わるというような、物理的な事が挙げられます。特に濡れた髪はキューティクルが開いていて傷つきやすい状態ですので、例えば髪を乾かさないで寝たりすると枕などで擦れて傷みがちです。泡立ちの悪いシャンプーなどでゴシゴシ洗ったりしても毛髪同士が絡まって損傷が起こります。
 またパーマやカラー施術直後の毛髪は大変デリケートでダメージが起こりやすく、アイロンやドライヤー操作には特に注意が必要ですのでサロンでは気を遣っています。ちなみに、くせ毛が傷みやすいのは、うねっている部分にブラッシングなどで無理な力がかかりやすいからだと言われています。こうした物理的な要素ともう1つ、やはりカラー剤などによる化学的な要素があります。
 カラーやパーマ剤にはアルカリが含まれているものが多いのですが、アルカリには毛髪を膨潤させる働きがあり、多少なりとも内側からのタンパク質流失を引き起こしてしまいます。
 また過度の施術でキューティクルの損失が起こりますし、さらにその際に毛髪内にアルカリ成分が残留してしまったりすると、ますますダメージは進行します。ですから、カラーやパーマ施術の際には適切な施術を行うこと、極力薬剤が残留しないようにすることが必要であり、HOLIDAYではそれを第一に考えています。

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