COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2009.06.29 №024
縮毛矯正とは

じめじめと湿気の多い梅雨に入りました。この時期は、縮毛矯正をなさる方が多いのですが、縮毛矯正は一般的に、時間も費用もかかる施術です。
 しかし基本的に縮毛矯正の仕組みは、一般的なパーマと一緒です。
まず1剤という薬で、毛髪内のタンパク質の結合を切断します。そして2剤でそれを再結合する、という至ってシンプルな仕組みです。

 では一体パーマと縮毛矯正では何が違うのでしょうか?
 普通のパーマ(いわゆるコールドパーマ)の場合には、1剤で髪の結合を切断した後ロットに巻いて、ウェーブの形を作ります。また加温しません。 しかし縮毛矯正では、1剤後に高温のアイロンなどを用いて髪をまっすぐにします。熱の力を借りて髪のクセを矯正するのです。
 形は違えども両者とも、元々の髪の毛の結合をほどいて、こうしたいという形を作った後、その形のまま固める、という仕組みは同じです。

 縮毛矯正では、一体何がそんなに大変なのかというと、アイロン操作です。まず、1剤で髪の結合を切断しているため、毛髪はアイロンをあてる際非常にもろい状態です。したがって無理な力をかけたりすると毛が伸びてチリチリになったりすることがあります。また、アイロンはとても高温なので、1ヶ所に長時間当てると、毛髪内のタンパク質が変質してしまったりします。このようにアイロン操作には細心の注意が必要です。
 更に、いかにも矯正しましたというようなバシバシのストレートではなく、なるべく自然なストレートにするためにはアイロン技術が必要です。なるべく髪を少量ずつ取り、丁寧にアイロンに当てていくので時間がかかるのです。

 きちんとした仕事をしているサロンでは、縮毛矯正がそれなりに時間も労力もかかってしまうのはこういった訳なのです。

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