COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2010.01.12 №030
石鹸シャンプーについて

 最近、石鹸シャンプーをお使いの方が多く見られるようになりました。ナチュラルで環境に良い、安全性が高そう、というような理由からお選びの方が多いと思います。

 確かに、石鹸は生分解性が非常に高いです。また泡立ち、洗浄力も優れているのでさっぱり洗い上がります。しかし、洗浄力が強いゆえに皮脂を奪いすぎたりカラーの退色がしやすいという欠点もあります。使用している原料のオイルの種類、また製法が何なのかによって石鹸の性質は大きく変わるので、もちろん良いものもあります。しかし総じて石鹸はphが高いので、皮膚や粘膜への刺激がある場合があります。

   また、石鹸は水分中のカルシウムイオンなどと結合すると石鹸カスとなって残ってしまい、髪がゴワゴワしたり、パーマやカラーがムラになったりすることがあります。それを防ぐにはしっかりと酸リンスでアルカリを中和しなくてはなりません。この中和をしっかり行わないと、どうも髪がゴワゴワする、ベタッとするというような症状が出ます。
 石鹸シャンプーをお使いの方の中には、おそらくこの中和が不十分なのではと思われる方がよくみられ、そういった場合は触ればすぐに分かります。私も石鹸シャンプーを使っていたことがあ りますが、リンスの適量が分かりにくく、きちんと洗い流せているのか迷いました。

 石鹸シャンプーにも色々なメーカーのものがありますので一概には言えませんが、石鹸だから安全、髪や肌に良いとは言えません。むしろ石鹸は使い方にコツが必要で、それを間違えるとあまり良い結果にならないように思えます。良質のオイルを使用し、品質を損ねない製法で作られた石鹸は、確かに素晴らしいものです。ただし、髪に使う場合は石鹸カスが残らないように充分に中和をするようお気をつけください。

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