COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2010.02.10 №031
市販のシャンプーについて - シャンプーの質とは -

 市販のシャンプーには本当に多くの種類があり、どれが良いのか迷われると思います。良質なものももちろんありますが、ここでお話するのはドラッグストア等で安く売られているシャンプーについてです。

 「~エキス配合」などと、様々な謳い文句でシャンプーの宣伝がなされていますが、シャンプーの質を最も左右するのは界面活性剤というものです。界面活性剤はシャンプーの場合、おもに洗浄成分として働き主成分となりますが、この界面活性剤が何なのかによってシャンプーの質がまったく変わります。
 シャンプーの成分表示をご覧ください。表示は含有量の多いものから順に書かれておりますが、界面活性剤が最初のほうに書かれていることがほとんどなので、そこで大体のシャンプーの質は分かります。最後のほうに書かれている成分は、少量しか含まれていませんのでよほど効果の高いものでない限りシャンプーの質を左右するほどではありません。

   市販の安いシャンプーは大体、界面活性剤に高級アルコール系と呼ばれるものを使っています。ラウレス(ラウリル)硫酸ナトリウムなどと表示されているものがこれに当たります。こうしたシャンプーは洗浄力が強くて泡立ちもよく、何より安価なため購入しやすいです。しかし、頭皮や髪への刺激がやや強く、洗浄力が強いゆえにカラーが褪色しやすいなどのデメリットもあります。様々なトリートメント成分を配合し、手触りが良く感じられるように改善されてはいますが、主成分である界面活性剤自体の質があまり良くないので、傷みが気になる方には不向きです。

   そうは言っても、カラー等しておらず健康毛の方や傷みにくい髪質の方には特に問題なくお使い頂けると思います。また、ワックス等の整髪料をしっかりお付けになる方は、こうした洗浄力や泡立ちに優れたシャンプーで洗わないと汚れが落としきれない場合もあります。
 したがって、一概にどのようなシャンプーが優れているというわけではなく、性質を知り用途に合ったシャンプーを時と場合に合わせてお使いになることをお勧めします。

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