COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2010.03.08 №032
傷みにくいカラーリングとは - カラー剤の質 -

 傷みにくいカラーリングとは、一体何でしょうか?

 ヘナやヘアマニキュアのように、髪の毛を脱色せずに色をのせるだけのカラー剤であれば髪は傷みません。しかし、髪の明るさをコントロールすることの出来る、いわゆるおしゃれ染めや白髪染めでは、残念ながらどうしても傷みは出てしまいます。なぜかというと、こうしたカラー剤は薬の作用でキューティクルを開かせて、毛髪内で化学結合を行うからです。

 しかし、こうした薬の中でも強い弱いがあります。

 カラー剤の脱色力・染色力の強さは何によって決まるかというと、アルカリとphの強さと過酸化水素の濃度です。アルカリ量が多くてph値が高く、過酸化水素の濃度が高い薬ほど強い薬です。強い薬は髪へのダメージは大きいですがパワーも強いので、髪をかなり明るくすることが出来ます。逆に、弱い薬では髪へのダメージは少ないですが、脱色力も弱くなります。市販のカラー剤は髪が傷むと言われるのは、誰が使ってもしっかり染まるようにアルカリの多い強い薬を使っているからなのです。

   HOLIDAYで使っているカラー剤は低アルカリのカラー剤です。市販のカラー剤とそのアルカリ量を比べてみると4分の1という少なさですので、カラー剤独特のツンとした臭いも少なく低刺激です。かなり明るくする際には強い薬を使用しますが、通常であれば低アルカリのカラー剤でしっかりと思い通りのカラーに染まります。確かに、強い薬と比べると施術にやや時間がかかったりということはありますが、その分傷みは少なく済みます。

 よく「ハーブエキス配合で傷まないカラー剤」などと銘打っている商品を見かけますが、カラー剤の強さはあくまでアルカリ等の薬自体の強さで決まります。いくらトリートメント成分が入っていても薬自体の強さをカバーできるほどではありませんし、アルカリカラーである限り多少のダメージが出るのはやむを得ないことだと言えます。

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