COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2010.12.13 №040
傷まない白髪染め -ヘナとマニキュア-

 前回のコラムではアルカリカラーの白髪染めについてお話しましたが、今回は髪にダメージがなく白髪を染められるお薬についてお話したいと思います。

 白髪染めをなさる方は、染める頻度が高いことが多いです。
白髪が伸びてくると気になるので、早い方では1週間ほどで市販薬で染めるという方もいらっしゃいます。白髪が多い方は1ヶ月もすればだいぶ伸びてしまうので、一般的には1~2ヶ月で染められる方が多いです。
 いずれにしても、白髪染めの場合は継続してお染めになることがほとんどですので、やはりなるべく髪にも頭皮にもダメージの少ない薬剤を選びたいものですよね。

 前回お話したアルカリカラーは、色味も多くムラなく綺麗に染まりますので、カラーを楽しみたい方にはお勧めです。しかしアルカリ剤なのでどうしても傷みはそれなりに出てしまいます。

 それに対してヘナやマニキュアといった白髪染めでしたら、傷みが全くなく染められます。
 この両者はアルカリカラー剤とは染めるメカニズムが全く異なり、化学反応ではなく毛髪の表面に物理的にくっついているだけなので、毛髪を損傷しないのです。
 しかし、前回お話したように、これらは黒髪を明るくすることができません。なので白髪の部分と黒髪の部分の色の差が、ものに寄ってはハッキリ出てしまうことがあります。例えば100%のヘナは鮮やかなオレンジ色なので、白髪の部分はオレンジ色で、黒髪の部分は黒い、といった感じになります。藍染の藍をヘナに混ぜた木藍というヘナでしたらこげ茶色で目立ちにくくなります。ヘナは色持ちも大変よく、トリートメント効果すらあるので、個人的には非常にお勧めしたい薬剤です。ただし、施術に時間がかかります。

 マニキュアは、黒っぽい色を選べばほとんど白髪と色の差は出ませんし、色味もヘナよりはバラエティがあります。カラーを楽しみつつ髪を傷ませない、という点ではとても優れています。ただし、染めたての頃は色落ちが多少あり、白髪の伸びが若干早いという難点もあります。

 このように、白髪染めにもそれぞれ一長一短がありますので、どうぞ色々ご相談なさって下さい。

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