COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2011.12.02 №051
髪のボリュームはなぜ減るか

 歳とともに髪のボリュームがなくなって来たというお悩みをお持ちの方、多いと思います。これは加齢による老化現象で、誰にでも見られることです。
  
 では、一体なぜ歳をとると髪のボリュームがなくなるのでしょうか?

 頭髪は、3つの段階を経て成長し、抜けていきます。
 
 まず、成長期と言われる時期に髪の毛が生まれ育っていきます。この時期の初期は、髪は産毛のような柔らかな毛です。これがだんだんしっかりした丈夫な毛に変わり、4~5年この成長期が続きます。成長期が終わりに近づくと、髪を生成する為の細胞分裂がスローペースになる退行期へ移行。その3週間後には細胞分裂が完全に停止し、最終的に髪が抜け落ちます。
 この毛周期というサイクルの中で髪は生まれたり抜けたりするので、1日に100本程度の抜け毛なら生理的なものであり、まったく心配は要りません。

 ところが、加齢によって毛母細胞の働きが鈍くなると、このサイクルに乱れが生じます。若いうちだと髪全体の90~95%が成長期にあたるところ、85%程度まで減ってしまいます。そうして活動停止中の細胞が増えるので、全体の髪密度が少なくなるのです。

 また、本来は1つの毛穴から2、3本の毛が支え合いながら生えており髪を上に押し上げているところ、加齢によりこの本数が減ると支えがなくなりぺたんこになりやすくなります。

 このような状況が重なり、ふんわりしたボリュームを維持しにくくなってくるのです。

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