COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2012.02.04 №053
ノンシリコンシャンプーとは

 最近よく耳にするノンシリコンシャンプーとは、一体どんなシャンプーなのでしょうか?

 ノンシリコンがもてはやされていると、シリコンが悪者のように感じられてしまいますが、シリコン自体は人体への安全性が確かめられており、様々な所で使用されている物質です。ヘアケア用品には量の差こそあれ大概含まれていますし、ハンドクリームなどにもよく含まれています。シリコンは表面をコーティングするので、艶が出てサラサラの手触りになり、髪の摩擦なども軽減します。
 
 何が問題なのかというと、市販の安価なシャンプーなどはシャンプー自体の質が悪いため、それを補う為にシリコンをたくさん入れて、手触りだけをよくさせたりしている点です。つまり、洗浄成分自体は強くて実際は髪にダメージを与えているのに、それを分からなくさせている可能性もあるということです。

 厄介なのは、シリコンがあまりにも毛髪にべったりと付着すると、例えばトリートメントなどが毛髪内部に浸透していかなかったり、カラー等の施術を妨げてしまうことがあることです。美容室などで販売されている商品はそうした施術を邪魔しないように作られているのですが、市販の物の中にはベタつくほどシリコンが入っている物も少なくありません。使い続けるうちに、頭皮にもシリコンが蓄積してしまい、毛穴を詰まらせることもあります。そうなると、頭皮の健康には悪影響です。
 
 かといって、ノンシリコンをうたっているシャンプーが全て良いものかといえば、そうとも限りません。シャンプーの品質を決めるのはあくまで、洗浄成分です。アミノ酸系などの、刺激の少ない界面活性剤が主成分であることがポイント
です。~エキス配合とか、ノンシリコンだというだけではシャンプーの質は判断出来ません。
 
 シリコンが入っていないことで、本当の自分の毛髪の状態が分かるのは良いことですが、シャンプーでは傷んだ髪の修復は出来ませんので、ダメージの強い方はしっかりトリートメントなどなさった方が効果的かと思われます。

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