COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2012.04.06 №055
食べ物で髪の老化を防ぐには

 髪の量が減ったり細くなるのは老化現象、白髪も老化と遺伝によるもので、効果てきめんな防止策はありません。しかし、前回のコラムでもお伝えしたように、生活習慣や食生活を見直すことによって、身体の内面から改善する事は多少出来ると思います。
 
 特に食べ物は重要です。食べ物からしか人間の身体は作られない訳ですから、意識的に髪や頭皮を作る養分を摂る必要があります。 

 髪の成分の99%はケラチンという硫黄を含むタンパク質です。したがって、まずはしっかりタンパク質を採らなければなりません。特に含硫アミノ酸であるシスチンを多く含む食物を採ると良いと言われています。シスチンは卵、魚卵、乳製品、レバーなどに多く含まれます。

 また、頭皮の健康を保つためには新陳代謝が活発になされる必要があります。ですので新陳代謝を促す栄養素、亜鉛を充分摂る必要があります。亜鉛が不足すると細胞分裂が遅れるため、お肌がカサついたり、抜け毛や切れ毛も増えるのです。

 更に、皮脂の分泌を活発にするビタミンAやB類、血液循環をよくするビタミンEも必要です。頭皮の健康を保ち、皮脂でしっとり髪に艶も与えてくれます。

 ストレスももちろん、髪には良くありません。ストレスに対する抵抗力を高めるビタミンB1やC、カルシウムも多めに摂ると良いでしょう。

 昔から髪に良いとされているひじきや昆布などの海草類にはヨウ素が多く含まれていますが、やはり髪に必要な栄養素です。身体にも良いので積極的に摂りたいですね。

 そして何より、食事を意識して、楽しんで食べること。心と身体の健康は、髪にだって良いはずです。食べ物や身体、心、髪の毛、すべてつながっているのですから。

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