COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2012.06.01 №057
ヘアアイロンをお使いになる際の注意点

 最近、ストレートアイロンやコテなどのアイロンをご自宅でご使用される方が多くなってきました。これらを使えばサラサラのストレートヘアや巻き髪も自由自在に出来るので大変便利なものです。これからの梅雨時、厄介なクセ毛を縮毛矯正される方も増えてきますが、縮毛矯正でもストレートアイロンを使います。
 
 こうしたアイロンの類は、高熱を利用して自在にヘアスタイルをつくることが出来る一方で、気をつけて使用しないと髪の毛が「タンパク質変性」する恐れもあります。

 「タンパク質変性」とは、髪の主成分であるケラチンタンパク質が、熱や薬剤の力で性質を変えてしまうことです。例えば卵も、種類は違えど同じタンパク質で出来ていますので、生卵を熱するとゆで卵に変わってしまうようなものなのです。一旦ゆで卵になった卵はもう元には戻りません。それと同じように髪の毛も、タンパク質変性を起こしてしまうと元には戻らず、髪の毛の中がカチカチに硬くなってしまいます。手触りもゴワゴワ、艶もなくなります。こうなってしまうと、カラーは染まりにくく、パーマもかかりにくくなってしまいます。

 乾いた髪の毛であれば180度から、濡れた髪の毛であれば乾いた時より熱くなってしまうので130度からタンパク質変性が始まります。スタイリングアイロンは200度近くまで温度が上がるものもありますので、高温で長時間当てたり、繰り返し使い続けると、タンパク質変性する恐れがあります。
 
 したがってアイロンは、必ずよく髪を乾かしてから、一箇所に長い時間当てることは避けてお使いになってください。その際、熱から髪の毛を守ってくれるようなトリートメント剤を付けるようにしましょう。熱に反応して栄養分閉じ込めるようなものも出ています。

 アイロンはとても便利でスタイリングしやすい一方、ダメージも大きいことをお忘れなく!

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